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食品ブランド育成術シリーズ 第十一話:商品(仮)が最強か、調べ尽くせ⑦ 今すぐ呼べる全国一位のライバルはいるか?

前回の第十話では、仮のターゲットを「自身も湯葉好きで、湯葉が美味しいという話で盛り上がったことがあり、ご進物用に何かを探している人」と仮決定しました。今回は、第九話で仮決定した「自社の今すぐ呼べる全国一位」について、ライバルがいないかを改めて確認していきます。

仮の企画は引き続き以下を題材にします。

▶ 仮の企画:贈答用・高級乾燥湯葉専門店のECブランド(乾燥ゆばセットを入口商品とする)


自社の商品(仮)が最強かチェックするための10個の問い(おさらい)

このシリーズでは、以下の10個の問いに沿って自社商品の可能性を検証しています。

  1. 自社の商品(仮)は必要とされているか?
  2. 自社の商品は競合に負けていないか?
  3. 自社の商品の真似できない理由は何か?
  4. 自社の数値目標達成のために、どのジャンルで1位を目指すのが適切か?
  5. 自社が今すぐ全国一位と呼べるのは、何か?
  6. その今すぐ呼べる全国一位を携えて、これから誰に届けるか?
  7. 今すぐ呼べる全国一位のライバルはいるか? ← 今回はここ
  8. 届ける対象と同じ対象にアプローチするライバルはいるか?
  9. 今のジャンル一位ライバルは?
  10. ライバルに負けないか?

ここでは、何を持ってライバルとするのか

今回のライバル判断の基準は「品揃えの数」です。

品揃えが単純に多いと、それだけでお店が充実している印象を与えます。一方で、1種類だけを売る「一点突破型」という専門化パターンもあります。

誰にでも専門店と認識してもらうためには、「品揃え特化型」か「一点突破型」のどちらかしかありません。

受賞歴があっても商品数が中途半端だと、初心者には専門店かどうかの判断がつきません。一方で品揃え数が圧倒的に多ければ、ひと目で専門店だとわかります。

一点突破型は1種類しか売らないタイプで、こちらの方が少し難しいですが、「専門性が極めて高い」という強烈な印象を与えます。

実店舗では納得してもらいやすいですが、インターネットでは無限に商品を増やせるからこそ、この点が軽視されがちです。これは作り手・売り手が消費者よりも商品に詳しいために生じる認識のズレです。詳しいがゆえに「あれもこれも本質的に同じ」「世の中には○種類しかない」と自分の中で制限をかけてしまうのです。

そのため、今回は乾燥湯葉の品揃え数を確認していきます。


単純に「乾燥湯葉専門」で検索してみる

Google検索結果では「生ゆば/乾燥ゆば専門店」という打ち出し方をしているショップが上位に出ています。そのため、単に「乾燥湯葉専門」と名乗るだけでは差別化になりません。生ゆばを捨てる覚悟を、理由とともにはっきりと示す必要があります。

「なぜ乾燥湯葉しか扱わないのか」を明確に言語化し、「乾燥湯葉しか売りません」と強調することが重要です。


AIに聞いてみる

「乾燥湯葉を主力とする専門店」についてAIに問い合わせると、以下のような回答が返ってきました。

乾燥湯葉を主力商品として取り扱っている専門店は多く存在します。以下に、ネットショップと実店舗の両方で乾燥湯葉の品揃えが豊富なショップをご紹介します。

ネットショップ:

  • 創業200年以上の老舗京湯葉ショップ(乾燥湯葉のセット商品を多数取り扱い)
  • 京都御所近くに位置する湯葉専門ショップ(生ゆば・乾燥ゆば・贈答ギフトが豊富)
  • 創業約200年の老舗(国産大豆を使用した生湯葉・乾燥湯葉を販売)
  • 創業230年超の京湯葉専門ショップ(生湯葉と乾燥湯葉の詰め合わせセットを提供)

実店舗(ネットショップも展開):

  • 明治創業の京都老舗(乾燥湯葉を含む多彩な湯葉商品を取り揃え)
  • 京都御所近くの店舗(乾燥湯葉をはじめ各種湯葉を販売)

AIの回答はあくまで出発点として活用し、実際に自分で確認することが大切です。


品揃えをざっくり確認する

AIが挙げた各ショップの実際の品揃えを確認したところ、以下のような状況でした。

ショップタイプ 乾燥湯葉の品揃え状況
老舗ショップA あまり多くない
老舗ショップB あまり多くなかった
老舗ショップC 独自の表現が印象的だが、点数は多くない
老舗ショップD(最多) 16種類が最多

乾燥ゆばだけで、ざっくり20〜30商品以上あれば良さそう

形態別・量別はもちろん、用途別・価格帯別・グレード別(単価別)という切り口でも分類し、品揃え数を最多にすることを目指します。

この点はゆずれない一線です。競合に真似される前に一気に奇襲をかけることが重要です。

入口商品を設計する前に品揃えの大まかな方向性を確認しておき、最強の入口商品を作っていきましょう。


ChatGPTのディープリサーチ機能でさらにチェック

より詳細な調査のために、ChatGPTのディープリサーチ機能を活用してみます。以下のような調査結果が得られました。

候補1位:楽天市場・自社ECで乾燥湯葉のラインナップが非常に豊富なショップ

  • 板湯葉・巻き湯葉・刺身用・鍋用・業務用大容量パックなど、形状・用途ごとに分類あり
  • セット商品・ギフト商品も多数
  • 推定SKU数:20〜40種以上(乾燥湯葉カテゴリのみ)

候補2位:楽天・Yahoo!・Amazonに多チャネル展開するショップ

  • 業務用商品の取り扱いが特徴
  • 各モールで乾燥湯葉の業務用商品が上位表示されることも
  • 推定SKU数:15〜30種

候補3位:高級・精進料理用途に特化したショップ

  • 高級志向ながらSKUは比較的多め
  • 推定SKU数:10〜20種

✅ 調査アクション提案

  • 楽天市場やYahoo!ショッピングで「乾燥湯葉」と検索
  • ショップごとに取り扱い商品数・カテゴリを確認
  • 各店舗の乾燥湯葉カテゴリページでSKUをカウント
  • 必要に応じてExcelで一覧化

実際に確認してみると、上位の競合でも9商品程度というのが実態でした。想定よりも少ないと感じましたか?


思いも寄らないライバルが出現(20商品以上)

実際には、想像もしていなかった小売店がライバルになることも少なくありません。

湯葉の職人・専門家より、「売り方の専門家」の方が、専門外の商品でありながら品揃えを強化しているケースが現実には存在するのです。

これは見落としやすい盲点です。調べてみると、専門的な製造業者よりも、小売・流通系のショップの方が乾燥湯葉の品揃えが豊富だったというケースが確認されました。競合調査は「専門店」という枠にとらわれず、幅広くチェックすることが大切です。


まとめ

今回は複数の競合について、乾燥湯葉の品揃えをざっくりと確認しました。楽天・Yahoo!・Amazonとチャネルごとの商品展開も確認できたはずです。

いよいよ仮決めの段階から、実際のブランド構築に向けた動きへと近づいています。

品揃えの「数」は、どんなに初心者の顧客にも専門店として認識させる強力な武器です。

ただし、専門性が高まるほど・技術や品質が向上するほど、「数よりも質」という意識が生まれ、品揃え数が軽視されがちになります。

品揃えの「数」にも常に目を向けて、定期的にチェックしていきましょう。


次回予告

食品ブランド育成術シリーズ 第十二話:商品(仮)が最強か、調べ尽くせ⑧ 届ける対象と同じ対象にアプローチするライバルはいるか?


5分でできる To Do

  • ライバル店の品揃えの数(質ではなく量)を確認してみましょう

専門店としてのブランドイメージを、ホームページで体現できていますか?

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